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高精度の加工に適した「スイス型CNC自動旋盤」とは

スター精密のスイス型CNC自動旋盤 SW-20

スイス型CNC自動旋盤は、細くて長い部品を、高い精度で量産することにかけて、他のタイプを上回る強みを持つ機械です。
医療部品、コネクタ、半導体製造装置の部品など、「細い・精密・大量」が求められる分野で広く使われています。
なぜスイス型が高精度に強いのか、その理由を構造から見ていきましょう。

スイス型のルーツは時計産業

スイス型は、その名のとおりスイスの時計産業で生まれ、発展してきた方式です。
時計の内部には、髪の毛のように細い軸やネジが数多く使われています。
そうした微細な部品を高精度に量産する必要から、独自の構造を持つ自動旋盤が発達しました。
「主軸移動型」「主軸台移動型」とも呼ばれます。

高精度を生む「ガイドブッシュ+主軸移動」

スイス型が高精度を実現できる秘密は、2つの構造的な工夫にあります。

① 刃先の近くで支える「ガイドブッシュ」

スイス型には、ガイドブッシュという部品が備わっています。
これは、刃物が当たるすぐ近くで材料を支える軸受けの役割を果たします。

旋盤加工では、材料を支える点から刃先までの距離が長いほど、加工時の力で材料がたわみ、精度が悪化します。
細くて長い棒材ほど、この「たわみ」の影響は深刻です。
スイス型では、ガイドブッシュが刃先のすぐ近くで材料を支えるため、たわみを最小限に抑えられます
これが高精度の最大の理由です。

② 主軸が前後に移動する

スイス型では、材料をつかんだ主軸そのものが前後に移動します。
材料はガイドブッシュに通された状態で送り出され、固定された刃物に対して材料側が動いて削られていきます。

この方式により、ガイドブッシュという「支え」を常に刃先の近くに保ったまま、材料を奥から手前まで連続して加工できます。
細長い軸を、端から端まで均一な精度で削り出せるのです。

スイス型が得意とすること

こうした構造から、スイス型は次のような加工を得意とします。

細くて長い部品の加工: 直径数ミリ程度の細い軸でも、たわませずに精密に削れます。
長さに対して細い「ほっそりした部品」ほど、スイス型の真価が発揮されます。

高精度・高品位な仕上げ: 真直度(まっすぐさ)、真円度(断面の丸さ)、表面のなめらかさが求められる部品に適しています。

精密小物の量産: 一度段取りを決めれば、高精度を保ったまま無人で量産できます。

具体的には、医療機器のボーンスクリューやインプラント、内視鏡部品、コネクタや端子、半導体製造装置の微細部品、自動車のセンサー部品など、「ミクロン単位の精度が要求される小物部品」の量産で活躍します。

PR|スイス型という選択肢

小径・長尺部品の高精度量産を支える、スター精密のスイス型

スイス型CNC自動旋盤で世界シェアトップクラス(同社・報道発表による)のスター精密は、高剛性設計と独自制御で高精度と高能率を両立。
ガイドブッシュ仕様・ノンガイドブッシュ仕様の切り替えに対応した機種を幅広く展開し、細径・長尺部品の量産現場を支えています。

スイス型という選択肢を詳しく見る →

主軸固定型との違い

たわみを抑える構造を持つスイス型に対し、ガイドブッシュを使わない主軸固定型は、太め・短めの部品や残材削減で有利です。
「細物・高精度ならスイス型」というのが、機種選定の基本的な指針になります。

スイス型が支える最先端分野

スイス型の「細物・高精度」という強みは、製品の小型化・高機能化が進む現代において、ますます重要になっています。
具体的に、どんな分野で使われているのかを見てみましょう。

医療分野では、骨を固定するボーンスクリューや歯科インプラント、内視鏡の部品など、人体に関わる極めて高精度な部品が作られています。
半導体・電子分野では、微小なコネクタや端子、製造装置の精密部品。
通信分野では、5G関連のアンテナ部品やフィルター部品。
自動車分野では、各種センサーや燃料系の精密部品。
いずれも「小さく、精密で、大量に必要」という共通点があり、まさにスイス型が最も得意とする領域です。

製品が高度になるほど、その内部の部品は細く精密になります。
スイス型CNC自動旋盤は、この時代の流れを足元から支える機械だといえます。

スイス型を使いこなすための前提

高精度を実現するスイス型ですが、その性能を引き出すにはいくつかの前提があります。
代表的なのが「材料径の精度」です。
ガイドブッシュは材料を精密に支える構造のため、棒材の直径にばらつきがあると、加工精度に影響したり、トラブルの原因になったりします。
そのため、スイス型では径精度の高い、まっすぐな材料を用意することが重要になります。

また、高精度な量産を安定させるには、段取りや調整にも一定の技能が求められます。
こうした前提を理解したうえで使えば、スイス型は他のタイプでは到達できない精度の世界を実現してくれます。

よくある質問(FAQ)

Q. なぜスイス型は細い部品を高精度に加工できるのですか?
A. ガイドブッシュが刃先のすぐ近くで材料を支えるため、加工時のたわみを抑えられるからです。
支える場所が削る場所に近いほど、細長いワークでもブレずに削れます。

Q. スイス型はどんな業界で使われていますか?
A. 医療、半導体・電子、通信(5G)、自動車など、小さく精密な部品を大量に必要とする最先端分野で広く使われています。

Q. スイス型のデメリットはありますか?
A. 残材が長めに残ること、材料径の精度がシビアなことが挙げられます。
太め・短めの部品や残材削減を重視する場合は、主軸固定型のほうが向くこともあります。

まとめ

スイス型CNC自動旋盤は、ガイドブッシュで刃先の近くを支え、主軸を移動させながら加工することで、細くて長い部品をたわませずに高精度に量産できる方式です。
時計産業で磨かれたこの構造は、今や医療・半導体・コネクタなど最先端分野の精密部品づくりを支えています。
その心臓部であるガイドブッシュの役割も、あわせてご覧ください。

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